世界のSDGsと比較しての状況を知ることは、日本のSDGsの状況を知るうえでも大切なことです。
今回は「世界各国と日本のSDGsの状況を把握する」についてご紹介します。
世界のSDGsランキング
国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)とドイツのベルテルスマン財団が公表している「The Sustainable Development Report 2019」では、162カ国の評価が掲載されています。
上位国はデンマーク、スウェーデン、フィンランド、フランス、オーストリア、ドイツ、チェコ、ノルウェーと欧州諸国が独占しています。
一方、下位の方は中央アフリカ、チャド、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、マダガスカル、リベリアとアフリカ諸国が名を連ねています。
わたしたちの日本は15位で(2017年は17位、2018年は15位)、その他アジアでは韓国が18位、中国が39位でした。
世界のSDGsの達成状況
デンマーク、スウェーデン、フィンランド、フランス、オーストリア、ドイツ、チェコ、ノルウェーなどの上位国であっても、上の図のとおり、2030年のSDGs達成にはまだまだほど遠く、世界全体でSDGsの取り組みをさらに加速化させることが課題にあげられています。
その中でも「13.気候変動に具体的な対策を」、「14.海の豊かさを守ろう」、「15.陸の豊かさも守ろう」は特に猛進して進める必要性があります。
日本のSDGsの達成状況
日本のSDGsの達成状況は、「4.質の高い教育をみんなに」、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」は達成状況にあります。
しかし、この2つのみで、「5.ジェンダー平等を実現しよう」、「12.つくる責任つかう責任」、「13.気候変動に具体的な対策を」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」はまだまだほど遠い状況です。
このように世界各国と日本のSDGsの状況を把握するには、マッピングすると分かりやすいですよね。
SDGsの取り組みを企業で進める、学校で進める、個人で進めるうえでもわたしたちが住んでいる日本はどんな状況か、また世界の状況はどんな状況か、アリの目ではなく、まずは鳥の目になって俯瞰しておくことです。