SDGについて前回は、「SDGsの基本について理解を深める」についてご紹介しました。
SDGsについて理解が深まったのではないかと思いいますが、なぜ自分が取り組むのかについて疑問に思っていらっしゃる方もいるのではないかともいます。
今回は「SDGsに取り組むことは地球を守るということである」をご紹介いたします。
わたしたちがSDGsに取り組む理由
なぜわたしたちはSDGsに取り組む必要があるかというと、結論として国、企業、個人が野放しにふるまい続けると地球が持たないからです。
地球が持たなくなり、わたしたちの次の世代が地球で暮らしていくことができなくなるからです。
利益ばかり追求する国、企業、市民、こういったやりたい放題の連中もいるわけです。
森林を伐採しまくる、違法漁業をする、ものをつくり続ける、強制労働・過酷な労働を強いる、弱者が報われない社会がつくられている、宗教観や価値観の違いから戦争が起こる、こういったことが起こると他の減少に連鎖を起こし、結びつくことがわかってきます。
2019年のアマゾンでの過去最大の火災もブラジル政府が環境保護よりも経済成長を優先したことが良い例でしょう。
アマゾンの森林は地球の肺と言われていますよね?
地球の限界を知る
ストックホルム・レジリエンス・センターのヨハン・ロックストロームとオーストラリア国立大学のウィルステファンはプラネタリー・バウンダリーを提唱しました。
プラネタリー・バウンダリーとは、地球で人類が安全に活動できる範囲を科学的に定義し定量化したもので、地球の限界です。
限界を超えると人間が依存する自然資源に対して、回復不可能な変化が引き起こされます。
環境省から引用したデータ上図をみると分かるように、「気候変動」、「生態圏の一体性」、「土地利用の変化」はすでに限界点に達しています。
地球の裏側で起こっていることだから関係ないではなく、地球の住人として地球を守るために何をしていくべきかを考え行動することがSDGsの取り組みへのスタートです。
世界の国は地球1個分以上の生活をしている
地域の消費行動が環境に与えている負荷を可視化して数値化する方法として、エコロジカル・フットプリントがあります。
エコロジカル・フットプリントでは、各国が地球何個分の生活をしているのか分かりやすく示しています。
世界平均は1.7個分に対し、アメリカは地球5個分の生活、中国は2.2個分、インドは0.7個分、日本は2.8個分です。
世界の多くの国々は、地球が持たない生活をしているということが分かります。
地球1個分の生活をするにはどうしていくべきか、何をしていくべきか真剣に考える時代に来ていることがわかるでしょう。