SDGs Wellbeing

働き方改革よりも働がい改革に取り組むことの大切さ

日本では働き方改革のムーブメントが起きています。

みなさんもTV、インターネット、雑誌、セミナー、書籍など働き方改革について目に触れたり耳にしたりする機会が多いのではないでしょうか。

おそらくみなさんの会社でも人事部が主導となり働き方改革を進めていらっしゃるのではないかと思います。

今回はタイトルでもある働き方と働きがいについてご紹介します。




 

従来の日本の働き方

これまでの日本といえば、「男性中心・長時間労働・忠誠心の高い人材を揃える」という三種の神器の働き方が中心でした。

高度経済成長時代で重工業比率が高く、男性中心で働くことによって働けば働くほど成果が比例する時代でした。

働けば働くほど成果も出る時代であった一方、働くひとも余っており、残業・転勤でふるいにかけて忠誠心を煽るマネジメントがおこなわれていました。

「3回転勤すれば昇進するという参勤交代マネジメント」というような企業も多くあったのではないでしょうか。

これらの条件を飲まないと働きにくい、働きつづけることが困難である時代でもありました。

高度経済成長時代にとってはこのような働き方が合っていたこともあり、だからこそ日本が大きく発展したことは先輩たちの功績だと思います。




 

現在の日本の働き方

しかし、時代は変わりました。

現在は「男女中心、短時間労働、多様な人材を揃える」働き方が中心です。

労働生産人口の急激な減少や女性の社会的進出も進み、男女ともに働く時代になりました。

労働生産性を向上させるため、働く時間は短くなり、またテレワークやサテライトオフィスなど働く場所についても自由度が増してきました。

労働法が大きく改正されたことがきっかけに出産、育児、介護などのライフイベントや難病、障害など個人の事情に沿った労働環境の整備もされつつあります。

これらの取り組みをおこなうことで誰でも働くことができる、働きやすくなるということを実現しています。

働きやすくなるとこれまで働くことができなかった方も社会に進出することができとても良いことだと思います。

 

働き方改革の取り組みはとても素晴らしいことです。

うまく取り組むことで誰でも働くことができる、働きやすくなることを実現することができます。

 

しかし、蓋を開けてみると働き方改革にうまく取り組んでいる企業はどれくらいあるでしょうか。

各企業の取り組み実態をみると過度の残業規制を強要したり、労働生産性を極限まで向上させるためにタイムマネジメントを極限までおこなうことに躍起になっているように感じます。

個人的意見として日本人って取り組みに異常に傾倒しがちだなって思います。

 

「働きやすくはなったが、いまいちモチベーションが上がらないし保てない」、「残業が少なくなったのは良いけど給料は減るし、限られた時間内で仕事を仕上げないといけなくなりやる気が出ないしやらされ感しかない」といった声もよくきこえてきます。

なぜこのような声がきこえてくるか。働きがいを感じられないからです。




 

これからの日本の働き方

これからの日本の働き方は、働きがいをいかに高めていくかが大切です。

働きがいとは、仕事を通じて意味や意義を感じ、充実して働くことです。

「仕事とは何か」、「この組織で働く意味は何か」、「仕事を通じてどのように社会に貢献するのか」などひとの根源的部分と向き合うことで働きがいにつながり、ウェルビーイング(well-being)が向上します。

ウェルビーイングとは心も身体もすべてが満たされた状態という意味で、日本では幸福とよく使われています。

 

組織を整備しても個人がついてこなければ、何も変わりません。

従業員のウェルビーイングを考える、会社のウェルビーイングを考える、幸せな従業員を創る、幸せな会社を創る。そう思うのであれば働きがい改革を進めることです。

 

「幸せは伝染する」とイェール大学のニコラス・クリスタキス教授の研究から明らかにしています。

従業員が幸せでなければ会社も幸せにはなれません。会社が幸せでなければ顧客も幸せになれません。

従業員が幸せであれば会社も幸せにはなれる、会社が幸せであれば顧客も幸せになれる。働きがい改革を進めていきませんか?

 

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