世界の幸福度ランキングでは153か国中62位の日本(前年度は58位)。
世界の中でも経済においては上位である日本ですが、幸福度でみると中位程度とさえない現実です。
幸福度が世界的にも低下傾向にある日本の中でも都道府県別ではどうかと思ったことはないでしょうか?
ブランド総合研究所が各都道府県の住民へのアンケートを実施し、都道府県別の幸福度を調査しランキング化した「都道府県幸福度ランキング」があります。
また同社は、住民が個人として不満や悩みに感じていることの個数を聞いたアンケート結果を集計した「悩める住民が多い都道府県ランキング」も調査しランキング化しています。
今回は、「都道府県別の幸福度ランキング」と「悩める住民が多い都道府県ランキング」についてご紹介いたします。
都道府県幸福度ランキング
まず、都道府県幸福度ランキングからみていきましょう。
都道府県幸福度上位ランキングは、1位は宮崎県、2位は熊本県、3位は福井県、4位は徳島県と沖縄県でした。
一方、都道府県幸福度下位ランキングは、43位が青森県と福島県、45位は東京都、46位は岩手県、47位は秋田県でした。
表にも示すようにこの結果から、西日本の幸福度が相対的に高く、東日本の幸福度が相対的に低い傾向であることが分かります。
悩める住民が多い都道府県ランキング
次に悩める住民が多い都道府県ランキングについてみていきましょう。
悩める住民が多い都道府県上位ランキングは、1位は秋田県、2位は茨城県、3位は徳島県、4位は岩手県と山形県でした。
悩める住民が多い都道府県下位ランキングは、43位が兵庫県、44位が山口県、45位は大阪府、46位は岩神奈川県、47位は愛知県でした。
秋田県、茨城県、岩手県、山形県、福島県など東北地方の各県が上位にランキングされている傾向があります。
一方、愛知県、神奈川県、大阪府、兵庫県、東京都など大都市圏にある都道府県では悩みが少ない傾向であることも分かりました。
中でも住民が何に悩んでいるのかを項目別にみると、低収入・低賃金、ストレス、貯蓄・投資、運動不足、税金・社会保険の負担、借金・ローン、体調不良、花粉症、持病・難病、物価上昇、育児・子育て、栄養バランス、働きがいがない、生活習慣病、介護という順に多い結果となりました。
1位の秋田県では借金・ローン、体調不良、就職難、電車やバスの路線廃止・減便などが多くみられました。
住んでいる地域、年齢、職業、子どもの有無などによって悩む項目は変わりますし県民性も影響していることでしょう。
自治体はこうした結果を深く受けとめ、地域住民の幸福を第一に考え、幸福な地域にしていくには何をするべきか、施策を講どう講じてかが大切です。