Job Crafting Relation

アタリのリーダー・ハズレのリーダーで成長格差が生まれる

職場には、アタリと言われるリーダーとハズレと言われるリーダーがいます。

あなたのリーダーがアタリであれば成長スピードが加速化しますが、ハズレのリーダーであれば成長スピードが鈍化してしまいます。

今回は「アタリのリーダー・ハズレのリーダーで成長格差が生まれる」についてご紹介します。

 

働くひとの多くは仕事に対して強い不安・悩み・ストレスを抱えている

厚生労働省の平成 30年労働安全衛生調査によると、仕事に対する強い不安・悩み・ストレスを抱えている労働者割合は約6割です。

過去10年間の調査結果でも仕事に対する強い不安・悩み・ストレスを抱えている労働者割合は約6割で推移しており、働くひとの多くが強い不安・悩み・ストレスを抱えていることが分かっています。

働くひとが抱えているストレス源も明らかにされており、「職場の人間関係」、「仕事の質」、「仕事の量」という順に多く、職場の3大ストレスと言われています。

 

職場の3大ストレスの具体的なものとして、以下のようなものが挙げられます。

・仕事の量…長時間労働、2交代制、出張が多い、拘束時間が長い

・仕事の質…緊張を強いられる仕事、労災リスクの高い仕事、正確性を要求される仕事、ノルマ

・職場の人間関係…リーダー・先輩・同僚との関係、ハラスメント、孤立

 

これらのメンタルヘルス問題を解決するために、2015年12月より従業員が50人以上の事業場においてはストレスチェックを実施することが義務づけました。これまでの体の健康診断に加え、心の健康診断も実施するように義務づけられました。

みなさんの職場でもストレスチェックの実施の機会を提供され、また診断結果に応じて医師の面接指導を受けられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。




 

ひとを成長させる経験学習モデル

職場の3ストレスの中でも「職場の人間関係」はトップに挙げられており、リーダー・先輩・同僚との関係は大きなストス源となっています。

特にメンバーのひとたちが感じているものとしては、リーダーに対するストレスではないでしょうか。

リーダーに対するストレスはあなたの成長に大きくかかわりがあります。

 

ケース・ウェスタン・リザーブ大学のディヴィッド・コルブ名誉教授の研究で経験学習モデルという理論があります。

経験学習モデルとは、ひとは実際の経験を通じて省察することによって深く学べるという考え方で「経験→省察→概念化→実践」という4段階の学習プロセスから構成されるモデルです。

コルブ教授の研究では、「ひとは7割から具体的経験から学ぶ、2割からリーダーや同僚から学ぶ、1割を研修や書籍から学ぶ」ということが明らかにされています。「7:2:1の経験則」と言われています。

 

コルブ教授の研究からは、インプット型の学習は能力開発に資する部分はわずかであり、成長の大部分は具体的経験に左右されるということが分かります。

「仕事を通じて具体的経験をする→具体的経験を振り返り内省する→そこで得られた気づきや教訓を学びへとつなげる→新しい状況に適応させる」学習プロセスがひとを大きく成長させます。




 

アタリのリーダー・ハズレのリーダーから生まれる成長格差

良質な経験学習サイクルを回すために職場でキーパーソンになるのはあなたのリーダーです。

良質な具体的経験を与えるのはだれでしょうか

→リーダーです

面談を通じて業務の振り返りや内省をする、アドバイスをくれるのは誰でしょうか?

→リーダーです

OJT(オンザジョブトレーニング、社内教育ともいう)を通じてひとを育てるのは誰でしょうか?

→リーダーです

 

経験学習においてリーダーのかかわりや役割は非常に大きく、職場の3大ストレス源である「職場の人間関係」、「仕事の量」、「仕事の質」、すべてにおいて経験学習モデルとかかわりがあります。

あなたのリーダーがアタリであればこれらがすべてうまくかみ合うため成長スピードは加速化しますが、ハズレのリーダーであればこれらがうまくかみ合わないため成長スピードは鈍化してしまい、これが成長格差となって生まれてきます。

 

仕事を辞めることを選ぶことはできるにしても、残念ながらリーダーを選ぶことはできません。

目の前にいるリーダーが好きであろうが嫌いであろうが、成長していきたいのであればまずは質の高い人間関係を築くことからスタートしましょう。

そう考えることができないのであればさっさと会社を辞めた方が良いかもしれません。

なぜならリーダーから信頼もされないとあなたの成長スピードも鈍化してしまい、成長格差として現れるからです。

 

だからといってリーダーを変えてやろうと思うのは無駄骨です。

You cannot change others or the past.

You can change yourself and the future.

過去と他人は変えられない。

自分と未来は変えられる。

交流分析学者エリック・バーン博士の言葉にもあるように過去や他人は変わらないけど自分と未来を変えることはできる、自分を変えた方が楽だし未来が切り開くことができるということです。

「変えられないものは変えない、変えられることは変えていく」ことで成長スピードが加速化していきます。

 

今回はアタリのリーダー・ハズレのリーダーについて書きましたが、メンバーについても言えることです。

お互いが歩み寄れるところは双方に歩み寄り、良好な人間関係を形成していくことからはじめていきましょう。

 

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