ひとに何かを伝えたいと思ったときに「上手に伝えることができなかった」、「伝わりにくい説明をしてしまった」などと思ったり、後悔したことはありませんか?
今回は、相手に上手に伝える方法としてPREP法をご紹介します。
目次
PREP法とは
PREP法とは、ビジネスシーンでよく活用される文章構成方法です。
ひとに何かを教えたいときや伝えたいときに用いることによって、要点を簡潔に相手に届けることができるため理解が深まります。
セミナーに参加したり、プレゼンテーションを聴いてみるとできるビジネスマンはPREP法を活用しています。
PREP法は4つの要素から成り立っている
PREP法は、以下の要素から成り立っています。
1.Point:要点(結論)
2.Reason:理由
3.Example:具体例
4.Point:要点(結論)
最初に「要点(結論)」を伝え、次にその「理由」を説明、「具体例」で理由を補強し、最後に「要点(結論)」を再提示するストーリーで展開していきます。
ご覧いただいたように最初と最後にPointを入れることで相手に印象づけ、中身で理由と具体例で補っていく流れになります。
パンで例えるなら耳のパーツがPoint、具がReasonとExampleです。
名付けてサンドイッチ法です。
起承転結で伝える方法もありますが、起承転結だと最初から最後までストーリー形式で伝えることになり、何を伝えたいのか、どこが大切なのかを伝わえるときには向いていません。
では、以下3つの事例を通じてコツをつかんでいきましょう。
事例1:わたしは読書が好きです
1.Point:私は読書が好きです。
2.Reason:なぜなら手軽に新しい情報を得ることができるし、また知識や価値観を深めることができるからです。
3.Example:例えば、〇〇さんの〇〇〇という本を読んで、タイムマネジメントが向上しました。
4.Point:このように、自分を成長させる機会になるので私は読書が大好きです。
事例2:わたしはみかんが好きです
1.Point:私の好きな食べ物はみかんです
2.Reason:理由は、栄養的に優れているからです
3.Example:みかんはフルーツのなかでもビタミンCが豊富であり、かつミネラルや食物繊維も含まれていますまたカロリーが低く健康維持に適しています。
4.Point:このような理由から私はみかんが大好きです
事例3:アンガーマネジメントは怒りの感情コントロールに最適です
1.Point:アンガーマネジメントは怒りの感情コントロールに最適です。
2.Reason:自分の怒りと上手に付き合うことができ、怒るときは上手に怒り、怒る必要のない・怒らなくても良いときは怒らないようになるからです。
3.Example:例えば、上司や同僚に気に障ることを言われたりされたりしてもアンガーコントロールの一つである深呼吸をおこなうことですぐに反射せずにやり過ごすことができます。そのほかにも様々なアンガーコントロールのテクニックがあります。
4.Point:アンガーマネジメントは怒りと上手に付き合うことができる最適な感情コントロールです。
事例4:新型コロナ感染予防対策は重要です
1.Point:新型コロナ感染予防対策は重要です。
2.Reason:なぜなら新型コロナは誰でもかかる感染症であり、多くは軽症であると言われていますが場合によれば死に至るケースもあるとても危険な感染症です。またひとからひとにうつるリスクが非常に高く、大切なひとや仲間に多大な迷惑をかけることにもなります。
3.Example:大学や病院などでは、集団クラスターが発生し多くのひとが罹患され苦しんでいらっしゃります。また意識の低い行動をとるひとも残念ながらいらっしゃりその方からうつるケースもあります。
4.Point:このようなことから新型コロナ感染予防対策はとても重要です。
PREP法のフレーズはこれがおすすめ
PREP法のフレーズはこれだけ覚えておけばうまく構成できるでしょう。
1.Point
・わたしは〇〇〇〇〇だと考えています。
・わたしが伝えたいことは〇〇〇〇〇です。
・大切なことは〇〇〇〇〇です。
・〇〇〇〇〇は重要です。
2.Reason:
・なぜなら〇〇〇〇〇だからです。
・〇〇〇〇〇という理由だからです。
・どうしてかというと〇〇〇〇〇だからです。
3.Example:
・例えば〇〇〇〇〇ということがあります。
・具体的には〇〇〇〇〇です。
・統計データをご紹介すると〇〇〇〇〇です。
・〇〇〇〇〇によると〇〇〇〇〇です。
4.Point:
・このように〇〇〇〇〇は大切です。
・以上のようなことから〇〇〇〇〇は重要です。
・このような経緯からわたしは〇〇〇〇〇についてお伝えいたします。
・結果として〇〇〇〇〇は押さえておくべきポイントです。
PREP法をマスターすることは、あなたの伝えたいことをシンプルかつ分かりやすく相手に届けることができます。
PREP法を活用して上手に伝えていきましょう。