「金の斧」というイソップ童話をご存じでしょうか?
イソップ寓話のひとつで、「ヘルメースときこり」として紹介されています。
ヘルメースとは、ギリシア神話に登場する青年神です。
「金の斧」はイソップ童話の一つで、わたしたちの自己成長における考え方の教訓となります。
今回は、「ビジネス寓話から学ぶ:金の斧・銀の斧の選択はその後の人生をも左右する」についてご紹介します。
イソップ寓話から学ぶ:ヘルメースときこり
むかしむかし、あるところにとてもまじめなきこりがいました。
きこりは毎日仕事に勤しんで木を切っていましたが、ある日に鉄の斧を近くの泉に落としてしまいました。
きこりは困り果てて悲しんでいたところ、泉からヘルメース(神)が現れ、「あなたが落としたのは金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」と尋ねました。
きこりは「いいえ、どちらでもありません。わたしが落としたのは鉄の斧です」と正直にこたました。
ヘルメースは「あなたは正直者ですね。ほうびにすべての斧を差し上げましょう。」ときこりに鉄、金、銀の斧をあげました。
それを見ていた欲張りなきこりは、自分も金の斧がほしいとたくらみ、ぼろぼろの斧を持ってきてわざと泉に落としました。
すると泉からヘルメースが現れ、「あなたが落としたのは金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」と尋ねました。
欲張りなきこりは「わたしが落としたのは金の斧です」とこたえ、ヘルメースは「あなたは嘘つきですね。おのはすべて私がもらいます。」と欲張りなきこりに何も与えずに泉に中に戻っていきました。
欲張りなきこりはがっくりと地面にくずれおちました。
このお話から学べること
この物語から学べることは、正直であることが最善の策であるということです。
嘘をついていると誰かが見ていることもあるし、いずれ自分に返ってくることを教えてくれます。
「Honesty is the best policy. 正直は最良の策」につきますね。