「桃太郎」というお伽話をご存じでしょうか?
「桃太郎」はお伽話の一つで、わたしたちの強みを活かすことに大切さを教えてくれます。
発祥は室町時代末期から江戸時代初期頃とされ、1887年(明治20年)に国定教科書に採用されて掲載がはじまりました。
今回は、「ビジネス寓話シリーズ:桃太郎は仲間の強みを活かして鬼退治をすることができた」についてご紹介します。
桃太郎≪誕生編≫
むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。
お爺さんは山へしばかりに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
お婆さんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコッコと大きな桃が流れてきました。
「おやっ、これは良いおみやげになるわ。」
お婆さんは大きな桃を拾いあげて、家に持ち帰りました。
家に帰り、お爺さんとお婆さんが桃を食べようと切ってみると、なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。
「これはきっと、神様が下さったに違いない。」
子どもがいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びでした。
お爺さんとお婆さんはこの子を桃太郎と名づけました。
桃太郎はお爺さんとお婆さんの愛情をうけてすくすくと強い子に育ちました。
月日が経ち、ある日、桃太郎はお爺さんとお婆さんさんに「鬼ヶ島へ行って悪い鬼を退治してきます。」と言いました。
お婆さんは桃太郎にきび団子をつくってやり、桃太郎はきびたんごを携えて鬼ヶ島へ出かけました。
桃太郎≪鬼ヶ島編≫
桃太郎は鬼ヶ島に行く旅の途中、イヌに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くよ。」
「それでは、お腰に付けたきびだんごを1つ下さいな。おともしますよ。」
イヌはきびだんごをもらい、桃太郎のおともになりました。
桃太郎は鬼ヶ島に行く旅の途中、今度はサルに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くよ。」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ。」
サルはきびだんごをもらい、桃太郎のおともになりました。
桃太郎は鬼ヶ島に行く旅の途中、今度はキジに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くよ。」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ。」
キジはきびだんごをもらい、桃太郎のおともになりました。
こうして、イヌ、サル、キジの仲間を引き従えた桃太郎はついに鬼ヶ島へやってきました。
鬼ヶ島では、鬼たちが近くの村から盗んだ宝物やご馳走を並べて酒盛りの真っ最中です。
「みんな、ぬかるなよ。かかれー!」
イヌは鬼のおしりに噛みつき、サルは鬼の背中をひっかき、キジはくちばしで鬼の目をつつきました。
桃太郎も、刀をふり回して大暴れしました。
ついに鬼の親玉が「まいった、まいった。降参します。助けてください。」と、手をついて謝りました。
桃太郎とイヌ、サル。キジは、鬼から取り上げた宝物をクルマに積んで元気よく家に帰りました。
お爺さんとお婆さんは、桃太郎の無事な姿を見て大喜びしました。
そして3人は、宝物のおかげで幸せにに暮らしました。
このお話から学べること
このお話から学べることは、チームの強みを活かすということです。
桃太郎、イヌ、サル、キジというアベンジャーズがいたからこそ、それぞれの強みを活かして鬼退治ができました。
人にはそれぞれ強みがあります。
自分の強みを活かしていくこそで個人のパフォーマンスが大きく飛躍します。
そのためには、まずは自分の強みを理解することから始めてみましょう。