自分の幸福度について簡単に測定する方法があることについてご存じですか?
イリノイ大学名誉教授であるエド・ディーナー博士は自分の幸福度を簡単に測定する方法を開発しました。
今回は、ディーナー博士が開発した「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」についてご紹介します。
ではみていきましょう。
目次
自分の幸福度を測定する方法は可能なのか
そもそも自分の幸福度って測定して可視化すること自体できるのかと思いますよね。
1998年にマーティン・セリグマンがポジティブ心理学を提唱して以来、これまでの予防心理学に加え成長心理学が大きく発展し世の中に貢献してきています。
ドクターハピネスともいわれているイリノイ大学名誉教授であるエド・ディーナー博士は幸福学研究の第一人者です。
ディーナー博士は、自分の幸福度(主観的ウェルビーイング)を簡単に測定できる方法として「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」を開発しました。
人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)の構成
ディーナー博士が開発した「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」認知的側面に焦点を当てて定量化した測定法で、人生満足度、高いポジティブ感情、低いポジティブ感情の3つから構成されているものです。
ディーナー博士は人にはポジティブ感情もあるが、ネガティブ感情も実在しており、ただその感情を感じる頻度や割合が大切であることを定義づけしています。
「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」で測定しよう
「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」は、5つの質問に答えることによって自らの幸福度を簡単に測定することを可能にします。
1 ほとんどの面でわたしの人生はわたしの理想に近い
2 わたしの人生はとても素晴らしい状態だ
3 わたしは自分の人生に満足している
4 わたしはこれまで自分の人生に求める大切なものを得てきた
5 もう一度人生をやり直せるとしてもほとんど何にも変えないだろう
上記の5つの質問に対して以下の該当する項目の点数を出していきます。
まったく当てはまらない…1点
ほとんど当てはまらない…2点
あまり当てはまらない…3点
どちらとも言えない…4点
少し当てはまる…5点
だいたい当てはまる…6点
非常によく当てはまる…7点
点数を出していきましたらさいごに合計して合計点を算出しましょう。
合計点に対する評価は以下となります。
□31~35点…非常に満足
□26~30点…満足
□21~25点…やや満足
□20点…ニュートラル
□15~19点…少し不満
□10~14点…不満
□5~9点…非常に不満
出典:SWLS, Satisfaction with Life Scale , Diener et al.,1985
過去の調査によると日本人の平均は18.9点、アメリカ人の平均点は24.5点と報告されています。
日本人大学生の平均は20.2点(韓国人大学生の平均は19.8点、アメリカ人囚人の平均は12.7点)。
従業員エンゲージメント調査でも日本のエンゲージ指数は低いですが、「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」でも平均が低いことがあらわれています。
今回は幸福度を測定する「人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale)」についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
自分の幸福度を正確に測ることができる測定法があるなんてすごいですよね。
よかったらみなさんもぜひ測定してみてください。